電子書籍

電子書籍と紙書籍の違い ②電子書籍の短所

前回のページにて電子書籍の長所としてあげましたが、今回は短所を上げていきます。

今回も短所がそのまま紙書籍の長所・特徴となるようなものも含まれています。

読める時間は端末依存

電子書籍の大きな特徴の一つが読む環境が使用している端末に依存していることです。

利用している端末の充電がなくなればそれ以上は読めなくなります。

そのため長時間読む場合には電子書籍専用端末といった複数端末を用いるのが推奨されます。

明るさを確保できるなら何時間でも好きな時に読めるという点は紙の書籍のほうが上回ります。

読める権利を有しただけである

電子書籍はほぼすべてが多くの場合読み始めはオンラインが必要です。なぜなら電子書籍のサービスはデータそのものを購入しているわけではなく、読むことができるライセンスを購入しているにすぎないからです。

オンラインが必要なのは読み始めるときに、書籍データを開こうとした人(厳密にはアカウント)がそのデータを購入したアカウントで開いているかを確認しているからです。

電子書籍は紙の書籍と違ってたとえ端末を切り替えても別の端末で読めるという点では半永久的に読めるといえますが、それも運営元の会社が続く限りは、という条件が付きます。

当然その運営会社…KindleならAmazon、BookWalkerなら角川、楽天koboなら楽天の会社などが万が一何かの理由で廃業した場合、そのデータも読めなくなります。

例には挙げてみましたが…そう簡単に廃業する、ということは考えにくいです。

そういった点がどうしても気になる人は紙の書籍で購入したほうがよいでしょう。

付録付き

データとしてのみの電子書籍と違って付属できるなら紙の書籍はつけられるだけ付録をつけることができます。

グッズとしての付録、語学学習のためのCD、雑誌のポスターなど多くがあります。

店舗でも差別化を図るために店頭限定の付録を付属する場合もあります。

CDを付属される場合はそのデータをダウンロード・参照できるURLを用意している場合もありますが、CDにはCDの利点もあるので一長一短です。

付録がつけられることが予想される商品を買う場合はどちらで買うのか吟味したうえで買うのがよい場合もあるでしょう。

使用感はアプリに依存する

電子書籍と一口に入ってもすべてのアプリの操作方法が同じもの、というわけではありません。

ページのめくり方、目次の確認方法、しおりの挟み方、高速でページをめくる際のページのプレビューなどで、多くの違いがあります。

アプリが変われば使用感が変わるため、別のアプリを使用する際には混乱することもあるでしょう。なので使用するアプリはできるだけ1つのもので、あるいは用途を分けて使うことが望ましいです。

逆に専用のアプリでしか読めない書籍もあり、その場合アプリを分けることになるのでアプリの容量として大きくなってしまうこともあります。

見開きのページ

電子書籍は多くの状況の場合、スマートフォンで利用されることが想定されます。多くの書籍は縦長の1ページごとをめくっていく形式ですが、その場合問題となるのが2ページ見開きのものです。

見開きがあるものですと多くの場合漫画やイラスト集でしょう。

もちろん1ページごとでもみれますがその場合迫力などは減ってしまうこととなります。横長の形式にしてもてば見開きとして表示されますが、その分小さく表示されてしまいます。解決するにはPCやタブレット端末などの大きな画面を使うことが挙げられますが、その場合かさばることとなってしまいます。

いずれの場合も懸念点が残りますが、こうした点を気にしないのであれば電子書籍は十分選択肢の一つにはなりえます。

新作の発売時期

一部の電子書籍は書籍発売後1か月以上経過されてからの発売となるため待たなければならなくなります。これは一部のみのものであるため、購入する書籍の種類によっては気にする必要もないでしょう。

販売されていないかもしれない

電子書籍はすべての書籍が販売されるわけではありません。古いものや限定の本などは販売されないものもあります。また、販売を行うかは作者の意向によるものでもあるため、人気の本や最新の本であっても紙の書籍でしか購入できない場合もあります。

また、2で話した通り電子書籍はあくまでも読める権利を購入したという形ですので、期間限定の販売という形式の可能性もあります。


以上大きく7点を上げました。こうしてみると、紙の書籍より優れている点より大きく劣っている点がいくつもあることがあることがわかります。そうした点と折り合いをつけていく必要があります。

次回では紙の書籍としての長所を挙げていきますが、今回の電子書籍の短所と似通った点もあるかもしれません。その点をご了承お願いします。

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