今回は紙の書籍の短所として挙げていきます。
持ち運びには適さない
紙の書籍では電子書籍と比べるとかさばってしまいます。
電子書籍の長所3でも上げましたが、端末の厚さだけで済む電子書籍に対して、紙の書籍はページの容量分かさばってしまうからです。
そのため厚さなどによっては重くなってしまったり狭いスペースで読み広げられなくもなってしまいます。
出かける際もシリーズ物は一部の巻しか持っていけないということも陥りかねないのです。
破損劣化が起きる
電子書籍ではない書籍では多くの場合紙が用いられています。
紙の弱点としては多くあげられます。
水や湿気、火器、汚れや虫食いなどです。
簡単に破けてしまいますし保管方法によっては変な折り目もついてしまいます。保管の方法によっては変色したりすることも考えられるでしょう。
食べながら読んだりする場合その食べかすなどもついてしまうでしょう。
保管だけでなく読む際にも気を使う必要があるのです。
スペースをとる
電子書籍の長所‐1でもあげましたが、紙の書籍というものはページの量に応じてスペースをとってしまいます。適切に保管するためには本棚などをそろえる必要があり、そうした棚もスペースをとってしまいます。
置き場所に困るということは紙の書籍が抱えうる問題の一つです
在庫状況
電子書籍は欲しいと思ったときにすぐ購入して読むことができますが、紙の書籍では店舗に向かうか、自宅に配達などで届くことを待つしかありません。
また、店舗によっては在庫がない場合もありその際は店舗で注文をして届くことを待つか、別の店舗を探す、遠い店舗から取り寄せるといった方法を行う必要があります。
また、電子書籍と同時購入できるものだとしても例えば電子書籍が発売日の午前12時から読める場合があるのに対し紙の書籍では店舗が開店するのを待つしかないというようなこともあり得ます。
また紙の書籍は都度大量に刷るものですが、ある程度の版以降は刷られないこともあり、その場合現存する書籍のみとなる場合もあります。
しおり・ラインマークをすぐに探せない
紙の本ではしおりはともかくラインマーカーがあった場所をすぐに探すことが難しいです。しおりについても本の種類や厚さによってはすぐ外れてしまうこともあります。
ラインマークは特殊なペンでなければ引いた個所を消したり、移動したりすることも難しいです。
しかし書き込みを行いやすいというのは電子書籍の特徴ではあります。
立ち読みできない
電子書籍と紙の書籍での差別化点ですが、電子書籍は冒頭の部分のみ立ち読みができます。
紙の書籍ではすべて立ち読みできるものもありますが、雑誌など多くの書籍ではラッピングされた状態で立ち読みができないものが多いです。もちろん商品の質を一定に保つには必要ではあるのですが、どのような内容か確認できない分には自分の求めている内容なのか確認できないという点では、購入に躊躇してしまうこともあるでしょう。
場合によっては書籍情報をあらかじめ公式サイトや販売サイトにて確認しておくのが無難ですがそれでは本末転倒でしょう。
解決方法としては出版社側にゆだねられるものですが概要をある程度分かりやすく表紙や背表紙にまとめておくこととなりそうです。
乱調などもあり読みにくいことがある
乱調はページの順番が乱れている場合、落丁はページそのものが抜けていることです。
製本の都合として発生した場合修正は容易ではなく、そのコストも大きなものとなります。
また本の内容を出力する際は、家庭用・業務用問わず印刷機器が必要であり、それにかかわるインク代、印刷紙の費用、印刷の技術や業務用の場合専門の知識等必要となります。
データとしての電子書籍も相応の知識が必要となりますが、内容がどういったものか確認する程度、であれば逆に言えばデータでも十分といえますし、出力するのはむしろ無駄な作業とはなってしまいます。
以上、紙の書籍・電子書籍の長所・短所を上げましたが、いずれの場合でも長所と短所が顕著であり、自分の求めるものに合わせて決めるもしくは使い分けることが必要です。
自分自身、本を買う際にはどちらのものにするのかをよく吟味したうえでの選択を何度もしてきました。
大切なのはどちらが優れているかを吟味するよりも自分の求めている書籍がどちらを享受できるかを選択できるかであるかと考えます。
次回以降も自分の中からためになろう情報を発信できればと思います。